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  • 2025年12月3日

    プロ格闘家から理学療法士へ「プロアスリートが理学療法士になって気づいた真実」

    競技する側から、治す側へ

    プロアスリートとしての15年間の競技生活、そして理学療法士として「人間の身体」と向き合って気が付いたことがあります。


    トレーニングを通して自らの目標達成に向かう際、最も注意すべきは

    トレーニングで逆に関節や筋肉を傷めてしまうことです。

    「怪我無くトレーニングで結果を出す」

    そのためにまずは頭に入れて頂きたいことは

    「知識だけでは体を守れない。」「がむしゃらに体を鍛えるだけでも目標には近づけない。」

    というシンプルな事実です。


    私はプロ格闘家として、1日5〜8時間のトレーニングを続ける生活を約15年間続けてきました。

    身体には常に痛みを感じていたにも関わらず、練習をがむしゃらに続けました。


    その結果、頚椎をはじめ、全身の複数箇所に深刻な怪我を抱え、引退を決断せざるを得ない結果となってしまいました。

    「そんなに長時間練習していたら怪我をして当たり前じゃないか」

    そう思われるかもしれません。


    しかし、高校野球では、格闘技よりも練習強度はさらに高く

    1日8時間の練習は当たり前でしたが、競技が続けられないような大きな怪我は起こりませんでした。

    では、なぜプロ格闘家としての私は怪我を繰り返してしまったのか?

    どのようにトレーニングと向き合っていけばよいのか?

    このことについては私自身深く考えてきました。

    今回は私が理学療法士としての知識と、選手としての経験の両方から導き出した答えがありますので、皆様にお伝えしたいと思います。

    「練習量」ではなく、「身体の使い方」が重要

    人の体は、本来「負荷に適応する能力」を持ちあわせています。

    毎日走れば脚は強くなるし、重いものを扱えば筋肉も骨もそれに適応して強くなります。
    これは医学的にも証明された、生理学の基本原則と言えます。


    しかし、それには条件があります。

    それは「正しい動作で体に負荷をかけること」です。

    どれだけ筋力があったとしても
    ・関節の動く方向がズレる
    ・体幹が安定しない
    ・力の伝わり方が非効率
    こういった状態で動き続ければ、負荷は「鍛える刺激」ではなく「壊すストレス」になってしまいます。

    私自身のトレーニングに関しても、当時を振り返れば

    「誤った負荷のかけ方」を繰り返してしまっていたと強く感じています。

    正しい動作パターンを身に着けたうえで、トレーニングを実践することが非常に重要になります。

    「危険察知能力」を磨く!違和感や痛みに注意を

    私自身、格闘技で怪我を重ねましたが

    「突発的に致命的な怪我が起こる」という場面はありませんでした。

    引退のきっかけとなった頸椎の怪我に関しても

    はじめは、「左腕の軽い違和感」から始まっています。

    この「小さな違和感」を見逃さないことがとても大切です。

    小さな違和感が徐々に痛みへと発展し

    ある閾値を超えると、深刻な筋肉や関節の深刻な障害に繋がるケースが多く見られます。

    障害の予防を考える際に、痛みが出たその瞬間では手遅れです。

    私自身が経験した様々な怪我の経緯から考えても

    痛みが顕著になる前に、「違和感」というサインを出していることがほとんどです。

    肩が重い感じがする。
    腰に張りがある。
    関節を動かすと引っかかる感じがある。
    力が入りにくい感じがする。
    いつものフォームうまく取れない。

    このような違和感を見逃さないことが非常に大切です。

    体が出す「もう限界が近いよ」という信号であることも考えなければいけません。


    しかし、選手として競技にのめり込んでいた頃の私は
    「気のせい」「まだいける」「この程度なら大丈夫」
    と、そのサインを無視して強度の高い練習を続けてしまっていました。

    結果として、違和感が痛みに、痛みが故障に、故障が引退に直結することになってと感じています。

    重要なことは「違和感」の段階で対処することです。

    身体が出すサインを決して見逃さぬように

    私が格闘技のプロ選手として活動し、そして理学療法士として身体について学んできた中で

    最も重要だと感じていることがあります。

    「アスリートとして成功したい」「トレーニングで良い体になりたい」「運動を通して健康になりたい」

    どういった目的であっても、トレーニングを実施する際に注意すべき点は

    前項でもお伝えしましたが

    正しい身体の使い方を学び、身体の違和感を決して無視しないこと。

    怪我を未然に防ぎ、長期にわたって運動を継続していただくことが大切です。

    例えば、アスリートとしてパフォーマンスアップを考える際に

    怪我なくコンディションの良い状態で強度の高い練習が継続して可能であれば


    練習時間を削る必要はありません。
    練習強度を落とす必要もありません。

    しかし、トレーニングに対しての正しい知識がなければ、良いコンディションを維持し

    強度の高いトレーニングを継続することは困難です。

    私の場合であれば、頚椎のダメージが深刻になる以前に

    「左腕の強い痛み」「肩甲骨内側の筋肉の張り」「頭痛や首の痛み、全身の倦怠感」といった

    身体からの様々な危険信号が多く表れていました。

    当時を振り返れば、この段階で正しい対処を行う必要がありました。


    自分自身の怪我を通して、
    「もっと早く気づけていれば…」という悔しさと、

    身体に関する無知の恐ろしさを感じています。

    自らの身体について学び、自らの身体と対話する

    これからスポーツを続ける方・健康な身体を目指してトレーニングを行う方に同じ後悔をしてほしくない。

    トレーニングで引き起こされる怪我を防ぐためには

    自分自身の身体について学び、理解を深めていただくことが重要です。

    ・関節の安全な動かし方(関節運動学)
    ・筋肉が力を発揮しやすいポジション
    ・疲労が溜まっている際の身体との向き合い方
    ・違和感という身体へのメッセージ
    これらを理解し、日々のトレーニングに落とし込むことができれば
    怪我を防ぎ、良い結果を得ることが可能です。

    そのためには、まずは身体に関する基礎知識を学ぶことが大切です。

    理学療法で言うところの運動学や生理学

    関節や筋肉の成り立ちや特性を自ら学び、理解することで

    トレーニングに対する向き合い方も大きく変わります。

    「身体の知識なんて難しく勉強する気になれない」そう思われる方も多いかと思います。

    しかし、難しく考える必要はありません。

    書籍はもちろん動画のコンテンツやインターネット上のブログなどでも

    知識・権威のある方からの情報は簡単に手に入れることができる時代です。

    賛否あるかもしれませんがAIからでも身体の知識を学ぶことができます。

    例えば、私がパーソナルトレーナーとして、お客様のトレーニングのサポートをさせていただく際には

    ただトレーニングを指導させていただくだけでなく

    ご自身の身体についての知識を深めていただけるよう

    トレーニングの目的や効果、お身体の状況を専門知識を交えてお客様にわかりやすくご説明しています。

    難しく考えすぎる必要はなく、わかる範囲から身体の知識を学んでいただければ十分です。

    自分自身の身体に対する知識を深めることで

    トレーニングの意味合いや重要性に気づくことができ

    受け身ではなく、より真剣にトレーニングと向き合うことができます。

    例えば、関節や筋肉に違和感や痛みが出た際に

    「整形外科に行き、薬をもらって終わり」ではなく

    「なぜ痛みが出たのか?」「繰り返さないためにはどうしたらよいのか?」といったことを真剣に考え

    情報を集めてみることが大切です。

    ・医師に直接相談してみる。

    ・トレーナーに聞いてみる。

    ・書籍で調べてみる。

    ・youtubeで関連する動画を見てみる。

    ・AIに質問してみる

    方法はたくさんあるかと思います。

    もちろん間違った情報を受け取ってしまうこともあるかもしれません。

    しかし、常に「常に学びながらトレーニングに打ち込む」という姿勢を持って実践すれば

    情報の取捨選択も正しくできるようになってきます。

    「自分自身の身体について学び、自分自身の身体と向き合う」

    この姿勢が怪我を防ぎ、長くトレーニングを継続していただく上で大切です。

    まとめ

    最後まで読んでいた頂きありがとうございました。

    ここまでの内容をまとめますと

    ①トレーニングで結果を出していただく為に、トレーニング中の怪我の予防が大切

    ②そのためには関節や筋肉に負担をかけない身体の動かし方の身に着けることが重要

    ③怪我の前兆である違和感を見落とさず、早めの対応が必須

    ④これらを実現するためには、自ら身体についての知識を学ぶことが重要

    ⑤知識を学びながら、常に自分自身の身体と向き合う姿勢を持つ

    トレーニングに取り組まれる際には、是非これらの内容を踏まえて実践していただければ嬉しく思います。

    今回の記事を通して、

    皆様に少しでもお役に立ちできることがあればうれしく思います。

    最後まで読んで頂きありがとうございました!

    ジムへのご質問、お問い合わせは公式lineからもお待ちしています。
    お気軽にお問い合わせください。

    もちろんお身体の悩み相談もOKです!

    公式line追加後、DMでお気軽にご相談ください!



    記事の執筆者
    阪本洋平(ピアレスウルフ代表)

    ・理学療法士
    ・総合格闘家/初代GRACHANライト級チャンピオン/第二代GRACHANフェザー級チャンピオン
    ・パーソナルトレーナー

    経歴
    琉球大学理学部海洋自然科学科生物系卒業。
    琉球大学在学時代から総合格闘技のプロ選手として活動を開始。
    その後自らの怪我や痛みの原因を知るため、茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科に入学。
    在学中も選手としての活動を継続する。
    卒業後は理学療法士として茨城県内の総合病院に勤務する傍ら、初代GRACHANライト級チャンピオン(2016年)第2代GRACHANフェザー級チャンピオン(2017年)を獲得。
    2023年4月、つくば市松代にキックボクシング・ブラジリアン柔術・総合格闘技ジム「ピアレスウルフ」パーソナルトレーニングジム「ピアレスウルフパーソナル」をオープン


    阪本典子(スペシャルアドバイザー)

    ・医学博士
    ・大阪市立大学 医学研究科解剖学 博士課程修了
    ・九州栄養福祉大学 名誉教授



  • 2025年11月10日

    「関節の痛みが出たときの正しい対処法」理学療法士が教える、トレーニングに戻るまでのステップ

    トレーニングやスポーツをしていると、突然関節に痛みが出たという経験がおありの方も多いかと思います。


    「少し我慢すれば治るだろう」と放置してしまう人も多いですが、間違った対応をすると回復が遅れたり、慢性的な痛みに移行してしまうこともあり注意が必要です。

    今回の記事では、理学療法士としての視点から

    関節に痛みが出てから安全にトレーニングへ復帰するまでの流れを、皆様にわかりやすく解説していきたいと思います。


    関節に痛みが出た際に、理解しておくべき要点は次の5つです。

    1.急に関節が痛くなったときの対処法を理解する
    2.痛みの原因を見極める
    3.急性期(発症直後)の正しい対応
    4.痛みが落ち着いてきたらやるべきこと
    5.元のトレーニングに戻るためのステップを理解する

    1. 関節が痛くなったとき、まず行うべきこと

     痛みが出た直後は「無理をしない」が鉄則です。

    そのまま動き続けると、炎症や組織損傷を悪化させる可能性があります。

    急性期では「RICE処置」を行います。

    RICE処置とは?

    急性期的に起きた怪我や炎症に対して行うべき処置

    迅速に4つの処置を行うことでケガによる痛みや炎症を最小限に抑えることが可能です。

    Rest(安静):痛みのある部位を使わないようにする。歩けない方は松葉杖などを使用
    Ice(冷却):患部を15〜20分を目安に冷やす(受傷後48時間ほどは1~2時間おきに繰り返す)
    Compression(圧迫):軽く圧をかけて腫れを防ぐ(受傷後24~48時間はできるだけ頻繁に)
    Elevation(挙上):心臓より高く上げて腫れを抑える(受傷後48時間はできるだけ常時)

    これらは怪我の箇所や程度によっても異なり、全てを必ず行わなくてはいけないということではありません。

    状況を的確に判断して判断していくことが大切です。

    2. 痛みの原因を見極める

    関節の痛みといっても、原因は様々です。

    ・関節内の炎症
    ・筋肉や腱の損傷
    ・神経痛

    「どの場面で痛めたのか?」「どの動きで痛いか」「どんな種類の痛みなのか?」を明確にすることがとても重要です。

    例えば、膝の痛みなら「しゃがむ」「階段を降りる」「ジャンプする」など痛みが出る場面や、具体的な動作や痛みの種類(ズキズキする・重い感じの痛みなど)を記録しておくと原因特定に役立ちます。

    痛みの原因によってもその後の対処は大きく異なります。

    原因をきちんと把握した上で、その後の向き合い方を決めていくことが大切です。

    3. 急性期(発症直後)の正しい対応

    発症から48〜72時間は、炎症が強く出る時期です。


    この時期は「安静と冷却」が中心。

    上記でご説明したRICE処置が基本となります。

    無理にストレッチやマッサージを行うと悪化する場合もあるので注意が必要です。

    ただし、全く動かさないと関節だけでなく周囲の筋肉や靭帯などの動きが悪くなってしまうこともあるため

    痛みのない範囲で軽く関節を動かし、柔軟性を保っておくことも大切です。

    状況を的確に把握し、やれること・やれないことを的確に判断して実行していくことがこの時期には必要になります。

    4. 痛みが落ち着いてきたらやるべきこと①関節可動域の確保

    炎症が徐々に治まり、痛みが落ち着いてきたころ

    「運動を早く再開したい!」という気持ちはわかりますが、焦ってはいけません。

    関節に痛みが出た後には、筋肉のこわばりや動かなかったによる関節周囲の軟部組織の柔軟性が低下しているケースが少なくありません。

    この時期には少しずつ関節を動かし、可動域(動く範囲)を取り戻していくことが重要です。

    ここでのポイントは段階的に、痛みの出ない範囲から行うこと

    決して無理をしないようにしてください。

    関節可動域確保へのアプローチは、以下の通りです。

    ①自分の筋力を使わずに外からゆっくりと動かしてもらう。

    ②反対の手、タオルなどを使いサポートをしながら自分の筋力も使ってゆっくりと動かす

    ③自分の筋力でしっかりと関節を動かす

    炎症が残っている場合には、初めから自分の筋力で関節を動かそうとすると、

    炎症が悪化したり再損傷を引き起こすことがあります。

    関節を動かしていくタイミングは、痛みの原因によっても異なるため

    医師の判断を仰いだり、理学療法士などの専門家に相談をしていただくことも大切です。

    痛みが落ち着いてきたらやるべきこと②筋肉の再教育

    痛みがある間は無意識に動きをかばってしまうため

    筋肉と神経の連動が乱れてしまうケースが多くみられます。

    わかりやすく言うと、痛みが取れた後に動きに不器用さが残ってしまうということです。

    このような状況下では、弱くなった筋を再び正しく使えるように

    神経と筋肉の再教育を行うことが大切です。


    膝関節なら大腿四頭筋の再活性化

    肩関節なら肩甲骨周囲筋の安定化トレーニングなどを適切な指導の下行います。

    痛みが取れた→「すぐに元通りのトレーニング」という考え方をしてしまうと

    動きをうまくコントロールできず、効果的なトレーニングができなかったり、痛みを繰り返してしまう原因にもなります。

    トレーニングへ復帰するための準備期間とも言えるこの時期

    しっかりと神経と筋肉の連動性を高めることが重要です。

    5. 元のトレーニングに戻るためのステップ

    痛みなく日常生活が送れるようになり

    関節の可動域も回復していると感じられるようになれば、徐々にトレーニングへと復帰していきます。

    ここでは、膝関節の痛みが出た場合のトレーニング再開へのプロセスを、自分のトレーナーとしての経験も踏まえてお伝えしていこうと思います。

    基本的なステップは以下の通りです。

    ①低負荷、狭い範囲の運動から開始
     例:膝の軽い屈伸
    ②荷重を徐々にかける
     例:両脚でのスクワット → 片脚でのスクワット
    ③動きの範囲を広げていく
     例:浅いスクワット → 深いスクワット
    ④自由度の高い運動へ(不安定化での運動)
     例:ランジ、ステップ動作、ジャンプ動作など
    ⑤負荷を高める
     例:ウエイトを使った筋力トレーニングやスポーツ動作へ復帰

    一般的には「小さい動き → 大きい動き → 複雑な動き・高負荷のトレーニング」の順番で負荷と可動域を調整していくことが、安全にトレーニングへ戻るための基本です。

    しかし、人間の身体の反応は非常に複雑であり、現場ではマニュアル通りに進まないことの方が多いと感じています。

    ここからは、私自身がトレーナーとして現場で感じていること、実践している内容を中心にお伝えしたいと思います。

    「不安定な環境下でのトレーニング」の重要性

    特にピアレスウルフで重要視しているのは

    不安定な環境で関節の動きをコントロールすること

    片足立ちや

    バランスディスクを用いたトレーニング

    これらを行っていくことで、関節の動きをコントロールできるようになることが

    トレーニングにおける痛みの再発防止・予防の観点から非常に重要であると感じています。

    これは日常生活で起こる関節の痛みの予防・改善に対しても同様で

    「関節の安定性を高める」上で不安定な環境下でのトレーニングは非常に有効です。

    回復への道は一人一人異なる。

    痛みが出てから、通常のトレーンングへ復帰するまでのプロセスは一人一人大きく異なります。

    基本のプロセスを知ったうえで、状況に合わせて柔軟に対応していくことが重要です。

    「トレーニング中に痛みが出てしまった」「どうしたらよいかわからない」などのお悩みがある方は

    公式ラインからお気軽にご相談ください。

    最後まで読んで頂きありがとうございました!

    記事の執筆者
    阪本洋平(ピアレスウルフ代表)

    ・理学療法士
    ・総合格闘家/初代GRACHANライト級チャンピオン/第二代GRACHANフェザー級チャンピオン
    ・パーソナルトレーナー

    経歴
    琉球大学理学部海洋自然科学科生物系卒業。
    琉球大学在学時代から総合格闘技のプロ選手として活動を開始。
    その後自らの怪我や痛みの原因を知るため、茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科に入学。
    在学中も選手としての活動を継続する。
    卒業後は理学療法士として茨城県内の総合病院に勤務する傍ら、初代GRACHANライト級チャンピオン(2016年)第2代GRACHANフェザー級チャンピオン(2017年)を獲得。
    2023年4月、つくば市松代にキックボクシング・ブラジリアン柔術・総合格闘技ジム「ピアレスウルフ」パーソナルトレーニングジム「ピアレスウルフパーソナル」をオープン


    阪本典子(スペシャルアドバイザー)

    ・医学博士
    ・大阪市立大学 医学研究科解剖学 博士課程修了
    ・九州栄養福祉大学 名誉教授

    ・近畿大学医学部 学内講師









  • 2025年6月19日

    自らの経験を活かしてあなたに寄り添う「理論だけでは足りない痛みの理解」

    ピアレスウルフのパーソナルトレーニングの一つの大きなテーマが

    「怪我と痛みに寄り添うパーソナルトレーニング」

    プロ格闘家時代の怪我の経験

    私自身(代表、阪本洋平)はかつて、格闘技の世界でプロとして活動していました。

    しかし、ある時期から首の強い痛みに悩まされるようになり、思うようなパフォーマンスができなくなり

    最終的には左手に強い麻痺が起こり引退を決意することになりました。

    始めに異変を感じたのは格闘技を始めて一年ほど

    「左腕が痛い」というところからでした。そこから徐々に
    その後「首の痛み」、「全身の脱力感」、「不眠」など様々な症状が次々と現れはじめました。

    その後は痛みや身体の不調と付き合いながら、プロ格闘家としての活動を続けましたが

    最後は自分自身の怪我に打ち勝つことができず、2019年、プロ修斗での試合を最後に現役生活を終えることになりました。

    格闘家として、現役生活中の身体の痛みや体調不良は自分にとって厳しいものでしたが

    この時の経験が、今の自分の「強み」になっていると考えています。

    理学療法士×プロ格闘家の経験を活かして

    私(ピアレスウルフ代表・阪本洋平)は格闘家として活動するとともに、総合病院で理学療法士として8年間勤務し、解剖学・運動学など専門的な知識を学んできました。

    現在はパーソナルトレーナーとしてその知識をお客様の運動指導に活かしています。

    しかし、トレーナーをさせて頂く上で

    それ以上に活かしているのが、自分自身が「痛みを抱えてトレーニングできなかった経験」です。

    この際に一番怖かったのが「痛みの原因がよくわからない」ということでした。

    「痛くて動けない」
    「焦るけど、何をしていいかわからない」
    「治療はしているけど、運動してもいいのか不安」

    そんな思いを、私は自分自身の身体で味わってきました。

    トレーナーというと、「身体に詳しい人」「筋肉や運動の知識が豊富な人」というイメージを持たれる方が多いかもしれません。

    もちろん、身体の専門知識を身につけることはとても大切です。

    しかし、それだけでお客様の身体の悩み、不安を解決することは難しいと感じています。

    私自身がパーソナルトレーナーとしてお客様に関わらせて頂く中で、「自分の身体で実際に味わった経験」が、指導の現場で非常に大きな意味を持つと感じています。

    「医療知識」×「自らの身体に起こった実体験」を融合したサポート

    例えば、「腰が痛い」とおっしゃるお客様に対して
    過去の自分自身の経験と重ね合わせて「どんな動きがつらかったか」「どんなサポートが心強かったか」「どのような経過で回復に向かったか」

    自分自身が肌感覚で感じていたことがトレーナーとしてお客様をサポートをする上で非常に大きな意味を持ちます。

    もちろん、感覚や経験だけでは不十分な部分もあります。
    だからこそ、医療知識と組み合わせることが大切だと思っています。

    理学療法士として学んできた専門知識と、自分の身体で実感してきた「生きた経験」を融合させることで、結果を出せるトレーニング指導ができる。

    私自身が数百人のお客様のトレーニング指導を担当させて頂く中で強く実感しています。

    理学療法士としての視点を持ちつつ、「痛みを持つ一人の人間としての視点」も忘れないこと。

    その両方を大切にすることで、「今のその人にとって最適なサポート」ができると考えています。

    知識と実体験の融合こそが、お客様に真に寄り添うトレーニングの土台となっています。


    お客様の身体に起きている現象を、構造的にも、感覚的にも、両面から理解し解決へと導いていくこと
    それが、私が目指すトレーナーのあり方です。

    ピアレスウルフでパーソナルトレーニングを受けて頂く際には、どんな小さな身体の変化や悩みでもお気軽にご相談ください。

    これからも、皆様一人ひとりの身体や想いにしっかりと寄り添い、
    ベストな結果へと導くトレーニング指導を常に心がけていきたいと思います。

    最後まで読んで頂きありがとうございました!

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    記事の執筆者
    阪本洋平(ピアレスウルフ代表)

    ・理学療法士
    ・総合格闘家/初代GRACHANライト級チャンピオン/第二代GRACHANフェザー級チャンピオン
    ・パーソナルトレーナー

    経歴
    琉球大学理学部海洋自然科学科生物系卒業。
    琉球大学在学時代から総合格闘技のプロ選手として活動を開始。
    その後自らの怪我や痛みの原因を知るため、茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科に入学。
    在学中も選手としての活動を継続する。
    卒業後は理学療法士として茨城県内の総合病院に勤務する傍ら、初代GRACHANライト級チャンピオン(2016年)第2代GRACHANフェザー級チャンピオン(2017年)を獲得。
    2023年4月、つくば市松代にキックボクシング・ブラジリアン柔術・総合格闘技ジム「ピアレスウルフ」パーソナルトレーニングジム「ピアレスウルフパーソナル」をオープン


    阪本典子(スペシャルアドバイザー)

    ・医学博士
    ・大阪市立大学 医学研究科解剖学 博士課程修了
    ・九州栄養福祉大学 名誉教授

  • 2025年5月6日

    理学療法士×プロ格闘家が解説!歳をとっても動ける体へ!片足立ちで始める一生モノの体づくり

    年齢を重ねると、「歩きにくくなった」「つまずきやすくなった」「日常生活で転んでしまう」「膝や腰が痛い」といった悩みを抱える方は多いかと思います。

    「筋肉が衰えたからかな?」と思われるかもしれませんが

    自己流で下半身の筋力を鍛えても改善しないケースも多くみられます。

    加齢に伴って見られる、上記のような悩みの原因に関わっているのが

    「股関節の機能低下」です。

    「股関節」は動ける身体の土台

    股関節は、身体の中で最も大きな関節のひとつで、立つ・歩く・しゃがむ・階段を上るなど

    日常のあらゆる動作に関わっています。

    股関節は二足歩行の進化の要と言えるのです。

    股関節の機能が衰えることで引き起こされるリスク

    ①転倒・骨折のリスクが上がる

    加齢に伴い、中臀筋などの股関節周囲の筋力が低下すると、片足で体を支える際に骨盤が安定しづらくなります。

    さらに、年齢を重ねると、筋力の衰えだけでなく、筋肉同士の連携(協調性)やバランスをとるための反応も衰えることで、転倒のリスクはさらに高まります。

    ご高齢の方の転倒・骨折の多くは、こうした股関節周囲の筋力・協調性・バランス機能の複合的な低下が原因となっています。

    ② 腰・膝の痛みが増える

    股関節がうまく使えないと、その分の動きを腰や膝が代償するようになり負担がかかります。

    これが、慢性的な痛みにつながってしまうケースは多く見られます。

    一見関連が無いと考えてしまいそうですが、股関節の機能低下は身体全体に悪影響を与えてしまうのです。

    「片足立ち」が股関節強化に有効なメカニズムとは?

    立つ・歩く・しゃがむなど、私たちのあらゆる動きの土台になっているのが「股関節」です。

    だからこそ、この股関節をしっかり働かせることは、健康な体づくりにとってとても大切です。
    では、そんな股関節を、どのように鍛えるべきでしょうか?

    股関節を効率よく鍛えるには、「安定性」と「可動性」を同時に高めるために

    片足立ちのトレーニングが有効です。

    シンプルでありながら、次のような理由から非常に効果的です。

    ① 中臀筋を効率よく鍛えられる

    片足で立つときに骨盤を支える主役が中臀筋(お尻の横の筋肉)です。
    ここを鍛えると、歩行時や立ち姿勢で骨盤が安定し、転倒リスクを軽減します。

    ② 股関節まわりの筋肉を連動させる

    片足立ちは大臀筋・腸腰筋・ハムストリングスなど、多くの筋肉が協調して働く動作です。
    股関節の「動的安定性」や姿勢保持力を向上させることが可能です。

    ③ 体重を支える練習になる

    歩行中は常に片足で体を支えています。
    片足立ちは、歩行に近い「片脚支持”のトレーニング」であり、股関節で体を支える力を養います。

    ④ 姿勢制御(ヒップ戦略)を鍛える

    バランスをとるために、無意識に股関節で微調整をする力(ヒップ戦略)も鍛えられます。
    この戦略は加齢によるふらつきや転倒の予防に非常に効果的です。

    今日から始める「片足立ち習慣」

    片足立ちのトレーニングは、場所も道具も必要ないことから継続しやすいことが特徴です。
    1日30秒からでも構いません。

    毎日の習慣にすることで、股関節の筋力と安定性が高まり、健康寿命を支える体づくりにつながります。

    無理なく、楽しく、できることから始めてみてください!

    最後まで読んで頂きありがとうございました!

    ピアレスウルフのパーソナルトレーニングでは、「プロアスリートとしての経験」と「理学療法士としての専門知識」を活かして皆様をサポートしています。

    お身体のお悩みについては個別に原因を評価し、改善への取り組みを行っていくことが大切です。

    公式lineより、お身体のお悩み相談等も受け付けておりますので、DMでお気軽にお問い合わせください。


    記事の執筆者
    阪本洋平(ピアレスウルフ代表)

    ・理学療法士
    ・総合格闘家/初代GRACHANライト級チャンピオン/第二代GRACHANフェザー級チャンピオン
    ・パーソナルトレーナー

    経歴
    琉球大学理学部海洋自然科学科生物系卒業。
    琉球大学在学時代から総合格闘技のプロ選手として活動を開始。
    その後自らの怪我や痛みの原因を知るため、茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科に入学。
    在学中も選手としての活動を継続する。
    卒業後は理学療法士として茨城県内の総合病院に勤務する傍ら、初代GRACHANライト級チャンピオン(2016年)第2代GRACHANフェザー級チャンピオン(2017年)を獲得。
    2023年4月、つくば市松代にキックボクシング・ブラジリアン柔術・総合格闘技ジム「ピアレスウルフ」パーソナルトレーニングジム「ピアレスウルフパーソナル」をオープン


    阪本典子(スペシャルアドバイザー)

    ・医学博士
    ・大阪市立大学 医学研究科解剖学 博士課程修了
    ・九州栄養福祉大学 名誉教授
    ・九州栄養福祉大学 食物栄養学部 食物栄養学科 教授
    ・近畿大学医学部 学内

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つくば市松代にあるパーソナルトレーニングジム

ピアレスウルフ
茨城県つくば市松代1-9-8パインビル001
029-896-4820
営業時間
◦平日:8:00〜22:00 ◦土曜日:8:00〜22:00 ◦日曜日:8:00〜19:00
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