
理学療法士×プロアスリートが徹底解説!痛いからこそ「痛い側の足」を鍛える理由
こんにちは!ピアレスウルフ代表、阪本洋平です。
階段を降りるときに膝が痛い、立ち上がる時に股関節が痛む。そんな経験のある方も多いのではないでしょうか?

下半身に痛みがあると、ついその「痛い側の足」をかばって、反対側の足(痛みのない方)に頼ってしまかと思います。
しかし、それが習慣化することが、「悪循環の始まり」になってしまうことをご存じでしょうか?
今回、痛い足は「休ませる」だけでなく、「適切に鍛えていく」ことの重要性について
ピアレスウルフ代表、阪本洋平が理学療法士、そしてプロアスリートの視点から解説します。

かばい続けることで起こる「下肢の悪循環」
痛みのある側の足を使わずにいると、一時的には楽に感じるかもしれません。
しかし、ここには大きなリスクが潜んでいます。
「痛いから使わない・体重をかけない」→「さらなる筋力低下・運動パターンの乱れ」→「ほかの部位に痛みが波及」

このような負のループに陥ってしまうのです。
「痛い側の足を鍛える」ことは、リスクを減らす第一歩
膝、足首、股関節など、どこの関節の痛みである場合でも、下肢は一つの「ユニット」として機能しています。

つまり、どこか一部に痛みがある状態でも
下肢全体の機能をなるべく落とさないようにすることが非常に重要です。
痛い側の足を鍛えることで期待できる効果として、次のようなことが考えられます。

・筋力と安定性の維持 → 転倒予防
・バランスの改善 → かばい動作の軽減
・痛みの再発・慢性化の予防
・日常生活動作(歩行・階段・立ち座りなど)の向上
鍛える=「無理をする」ではありません
痛みがある中で「鍛える」と聞くと、「動かして悪化しないか不安」と感じる方も多いかと思います。
ここでの「鍛える」とは
痛みに配慮しながら、安全に機能を回復させることを意味します。
理学療法では、以下のような工夫を取り入れてトレーニングを行います
・痛みのない範囲での関節可動域訓練(ストレッチや自動運動など)
・負荷の少ないポジション(座位・仰向けなど)での筋力トレーニング
・チューブやバランスパッドを使った感覚入力のトレーニング
・歩行や立ち上がり動作のフォーム修正

「何を、どのように鍛えるか」は、その方の状態に合わせて変わりるため
個別に身体の状況を把握してアプローチをする必要があります。
よくある例:「片足ばかりに頼った結果…」
例えば、こんなケースがよく見られると思います。
左の膝に痛みがあり、右足ばかりに体重をかけていた
→ 右の股関節や足首に違和感・痛みが出てきた
→ 両足ともバランスが悪くなり、歩くのがつらくなった
→ 活動量が減って、体力も落ちてきた…

このような例は「痛みをかばうことで、体全体が悪くなってしまう」
典型的なパターンと言えると思います。
このような事態は、生涯を健康に、幸せに暮らしていただくために絶対に避けなければいけません。
痛みがあるからこそ、「痛い足」を守りながら鍛える
「痛い足をかばう」ことは、短期的には仕方ない場合もあります。
ですが、かばい続けるだけでは、回復にはつながりません。
大切なのことは
・痛みを悪化させない範囲で
・その人に合った方法で
・無理なく継続的に鍛えていくこと
ピアレスウルフでは、代表阪本洋平の理学療法士としての医療知識と、プロアスリートとしの現場での経験を活かし
痛みを抱える方の「今の状態」に応じた最適なトレーニングプランをご提案します。

「何から始めていいかわからない」「痛みがあるけど、少しでも動かしたい」と感じている方は
是非一度、ピアレスウルフのパーソナルトレーニングを体感されてください。
まとめ
・下肢の痛みは「片足をかばう→他の関節が悪くなる」といった悪循環を招きやすい
・痛い足も「使わなければ衰える」という現実を理解する
・正しい方法で、安全に「痛みのある足を鍛える」ことが長期的には大切
・自分に合ったトレーニング方法で身体の機能を守ることが重要


最後まで読んで頂きありがとうございました!
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記事の執筆者
阪本洋平(ピアレスウルフ代表)
・理学療法士
・総合格闘家/初代GRACHANライト級チャンピオン/第二代GRACHANフェザー級チャンピオン
・パーソナルトレーナー
経歴
琉球大学理学部海洋自然科学科生物系卒業。
琉球大学在学時代から総合格闘技のプロ選手として活動を開始。
その後自らの怪我や痛みの原因を知るため、茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科に入学。
在学中も選手としての活動を継続する。
卒業後は理学療法士として茨城県内の総合病院に勤務する傍ら、初代GRACHANライト級チャンピオン(2016年)第2代GRACHANフェザー級チャンピオン(2017年)を獲得。
2023年4月、つくば市松代にキックボクシング・ブラジリアン柔術・総合格闘技ジム「ピアレスウルフ」パーソナルトレーニングジム「ピアレスウルフパーソナル」をオープン
阪本典子(スペシャルアドバイザー)
・医学博士
・大阪市立大学 医学研究科解剖学 博士課程修了
・九州栄養福祉大学 名誉教授
・近畿大学医学部 学内講師